@article{oai:unii.repo.nii.ac.jp:00000272, author = {波田野, 節子 and Hatano, Setsuko}, journal = {朝鮮学報}, month = {Oct}, note = {application/pdf, Journal Article, 「『無情』の研究」(上)(中)で見てきたところによれば、ビョンヤンでヨンチェの死に解放を感じて京城にもどり、嘲笑事件のため京城学校を飛び出した『無情』の主人公ヒョンシクの状況は、妻と五山学校を背にして東京に再留学している作者李光洙の状況に重ねて考えることができた。京城学校を出て行くヒョンシクが深刻な喪失感に陥り、これから根をはる場所を求めなくてはならなかったように、東京に来た李光洙もこれから先どのように生きるべきかを模索しており'『無情』を書くことによってそれまでの生を総括し、新しい世界観を構築しようとしたのである。そのために李光洙は、ヒョンシクの棄てた女性ヨンチェには新たな人生をあたえ、ヒョンシクをしてそれまでの朝鮮に存在していなかった男女間の情愛「近代的恋愛」を実践させ'、ソニョンとの結合がもたらした彼の身分上昇を民族への奉仕という大義名分で正当化して個人と共同体の発展を一致させようとする。本稿では李光洙のこの三つの試みをそれぞれ考察する。}, pages = {53--133}, title = {ヨンチェ・ソニョン・三浪津 : 『無情』の研究(下)}, volume = {157}, year = {1995}, yomi = {ハタノ, セツコ} }