@article{oai:unii.repo.nii.ac.jp:00000267, author = {波田野, 節子 and Hatano, Setsuko}, journal = {朝鮮学報}, month = {Apr}, note = {application/pdf, Journal Article, 本研究は、植民地時代に十二年間にわたって新聞連載された歴史小説『林巨正』が未完で終わっていること、および作品の前半と後半で主人公の人間像に不連続性が見られることに注目して、その原因を追求したものである。作者洪命憙が新幹会の仕事で奔走していた一九二〇年代後半に連載を始めた『林巨正』は、光州事件関連で作者が逮捕されたことで中断した。三〇年代初めに出獄した洪命憙は社会運動が閉塞に向かうなか、文化的抵抗として『林巨正』の執筆を再開したが、そのとき取った方針の転換によって主人公の人間像に変貌が生じた。このころ『朝鮮王朝実録』が復刻されて一般人も閲覧が可能になり、洪命憙もこの歴史資料に接して材源とするようになった。このことは『林巨正』に再度の作風の変化をもたらすとともに、日本統治末期の暗黒期に作者が未完のまま筆をおく要因の一つとなった。}, pages = {89--141}, title = {『林巨正』の「不連続性」と「未完性」について}, volume = {195}, year = {2005}, yomi = {ハタノ, セツコ} }