@article{oai:unii.repo.nii.ac.jp:00001020, author = {斎藤, 裕 and Saito, Yutaka}, journal = {人間生活学研究, The Bulletin of Society for Human Life Studies}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 「非認知的能力」は近年、幼児教育のキイワードとなっている。その背景には、ペリー 就学前計画の追跡調査がある。「ペリー就学前計画」とは、1962 年から1967 年にアメリカ のミシガン州で行われた就学前教育プログラムで、高品質の就学前教育を目的に3 歳~4 歳の子ども123 人を対象に実施されたものである。このプログラム経験者が追跡調査され、 ①このプログラム経験者は高い年収や持ち家率等に有意な効果を示す、②受けていない子 どもたちとの“IQ”の差は10 歳以降見られない、という事実が得られている。成長に伴っ て“IQ”に差がなくなるにもかかわらず「年収や生活の豊かさに優位差があった」という ことは「IQ で計れない別の後天的な能力の影響があった」と考えたヘックマン (Heckman,J.J.)らは、「IQ では計測できない能力」(「非認知能力」と呼称)が人生の成功 や豊かさに影響していると主張したのである。結果、幼児期は、「知識」の獲得を援助する よりも「非認知的能力」の獲得を目指すべきだという論調が目立つことになっていく。し かし、“IQ”という考え方は、「思考は内容と独立した一般性の高い形式的論理的操作によ って行われる」という思考の領域一般性という考え方に依拠するものであり、「領域一般性」 という意味では、「非認知的能力」もその側面が見られる。本当に、“IQ”は、人の学習能 力を測っているものなのであろうか。個別の知識の習得こそが、その知識と関連した「非 認知的能力」の習得を支え、人の「発達」を促すのでないだろうか。 本論では、そのような見地から①「非認知的能力」は「(科学的)知識」によって生み出 されていること、②幼児教育における「科学的知識」形成の可能性、③「高いレベルの科 学」の実相、④エビデンス・ベースト・エデュケーションとは、という視点から幼児教育 の在り方を吟味し、その態度主義から知識主義への転換を考察したものである。}, pages = {1--12}, title = {幼児における「非認知的能力」形成のためのルール学習の重要性-幼児教育における態度主義から知識主義への転換-}, volume = {12}, year = {2021}, yomi = {サイトウ, ユタカ} }